二階堂隆のセミナー報告-2

2008年5月16日 (G-SHOCK誕生秘話他セミナー報告/東京都立産業技術研究センター) 5月16日、東京都立産業技術研究センターで開催された「商品企画とデザインの基礎講座」にて3名の講師の一人として、エルグデザイン代表がセミナーを行いました。 セミナー参加者は主に都内の中小製造業の方達です。定員50名のところ、お忙しい中90名近くが参加し、熱心に聴講してくださいました。 代表の発表内容は「G-SHOCK誕生秘話とデザインの着眼点+商品開発の手段」です。 「G-SHOCK誕生秘話」は、壊れない時計ってできないのかな〜、というつぶやきから始まった、熱き思いの3人のプロジェクトチームの開発ストーリー。 セミナー受講者にG-SHOCK誕生秘話を楽しんでいただきながらも、商品開発とデザインの現場を身近に感じていただくコーナーです。 ●「衝撃に強い」という漠然としたイメージを、チーム3人で話合った末、インパクトのある「10mの高さからの落下に耐える」という数値目標を立てた事。 ●10mの高さである会社の3階のトイレの窓から試作品を落として試行錯誤を繰り返した事。なぜトイレの窓だったか…も、笑えて納得の説明付きです。 ●デザインする上で「でかい、重い、厚い」というネガティブな言葉を、あるポジティブな言葉に置き換えてみた事。 ●代表の頭の中で、G-SHOCKというネーミング決定に至るまでの経過。 ●当時の軽薄短小の時代に重厚長大なデザインは、最初から営業からは粗大ゴミ!扱いで見向きもされなかった事。 ●現社長の一言で取り合えず量産が決定した事。 ●アメリカでのコマーシャルが誇大広告との疑いがかけられ、検証番組でアイスホッケーのパックの代わりにスティックで打たれ、キーパーのミットの中でしっかり動いていた事から、逆にG-SHOCKの強さが全米に証明された事。 ●会場からの質問「G-SHOCKの貢献への報酬は?」に対しては、会場ざわめく驚きの答えが…! などなど、笑いもありながら当時の正直な気持ちと、今後にもいかされるべき実例もあげての内容で、私も聞いていて安心したと同時に感動してしまいました。 実は代表は多摩美の落語研究会出身(落語はあまり上手くなかったらしい…)なので、芸は身を助けると言う所かも。本人はどこまで受けを狙うか、迷ったようでしたが。 それにしてもG-SHOCKは今年発売から25周年を迎えますが、今も代表のデザインである、初代のDW-5000.5600は継続販売され、当時社内でメタメタに酷評されたG-SHOCK2号のDW-5500や丸形のDW-5700も、いつの間にか復刻されて販売されているのは、工業製品では例を見ないすごい事実だと思います。 g-5600-3.jpg g-5500-3.jpg g-5700-4.jpg ●DW-5000.5600     ●DW-5500     ●DW-5700 続いては、受講者が中小製造業との事もあり、現在推進中の福祉関係の昇降テーブルと、前に報告した(株)三輝のシャンプーホルダーについての説明。 こちらは、デザインの着眼点を解説すると共に、実際に外注デザイナーを使った仕事の流れも理解できるようなコーナーです。 参加者が自社の商品企画と等身大に考えられる内容で、会場からも意見を伺うなど工夫もあり、一般の方にも分かりやすくまとめられていたと思います。 代表がこのセミナー講師を受けてからは、「参加費2000円分の価値のあるセミナーにしたい!」と、パワーポイントデータや原稿のまとめなどの事前準備は大変な様子でしたが、私は受講してみて素直に面白かった。反省点もあるので、次回はもう少しバージョンアップできそうです。 次回のセミナー講師も決定しているのですが、他にも多くの方に聴いていただき、デザインの現場を身近に感じていただければいいな!と感じています。 08.05.19-1.JPG 控え室にて準備中! 08.05.19-2.JPG 開場前の会場風景。 08.05.19-3.JPG 結構余裕の表情です。 08.05.19-4.JPG 2007年10月15日(青梅商工会議所にて/商品デザイン基礎講座) エルグデザイン代表が、青梅商工会議所にて「商品デザイン基礎講座」の講師を行いました。 主催は青梅商工会議所で、参加費は無料、参加者は青梅近辺の中小企業の方々です。 当日の前半は産業技術研修センターの薬師寺さんの講演。 商品企画のあり方と発想法を、実例をあげての講義で、理解しやすく噛み砕いてのお話でした。 続いて、エルグデザイン代表が商品におけるデザインの役割を過去の企業との仕事の進め方を実例を上げて説明しました。(皆様のお役に立てましたら幸いです。) 最後には参加企業の中から3社の商品を取り上げ、参加者全員で意見交換するというおまけもついて、朝10時から夕方5時過ぎまでのかなり濃厚な講になったと思います。 聴講者は18名ほどでしたが、皆様自社の発展のためのきっかけをつかむためにご熱心にご聴講くださり、他社製品に関しても、フランクに自らの経験を生かしたコメントをいただきました。 聴講された皆様のお人柄のせいもあったかもしれませんが、会場の雰囲気は、とても前向きで気持良いものに感じました。 代表と薬師寺さんのコメントの中には、かなり辛辣な内容もありましたが、愛の鞭という事でどうぞご勘弁くださいませ。 商工会議所地域振興部の担当の方も、親身になって地場の方々の相談に乗っていらっしゃる様子が伺えて、皆様の熱心さには頭の下がる思いでした。 こういった地場産業を支える皆様の、熱心で真摯な態度にはいつも心を動かされます。私たちはこのようなお仕事のお手伝いができればと新たに感じた 1日となりました。 07.10.15.jpg ただいま講演中。

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