■とうとう最終日/7月6日


なんとなくバンコクの神髄を味わってないなあ...という欲求不満を残したまま、ついに最終日。

午前中、私と母はタイ式マッサージを体験。ニカさんは正房さんの会社の見学に行く。
タイ式マッサージ場では玄関で足を洗われてから部屋へ通される。
広い部屋にいくつかマットが並べられ、カーテンで区切られている。
そこで薄いパジャマに着替え、2時間極楽の始まり始まり。
二人ともに女性のマッサージ師だ。
足から丁寧にもみほぐされる。片足30分ずつはかけてもらったかな。
指の骨をポキポキ鳴らしたり、体重をかけて血液の流れを止めてから放して血流を促したりで、気持ち良し。
多少くすぐったいのでちょっとがまん。
腰から背中をほぐしてもらったかと思うとまた足に戻る。
途中一息入れてからは首から頭のマッサージ。肩凝り症の私としては少しでも長く続いて欲しいこの時間。
夢のような2時間が終わった後は思わず母とヘラヘラと笑う。
気持ちよくて幸せなんだけど、全身の血液の流れが良くなってフラフラしちゃう感じだ。
これですっかり旅の疲れも取れた気分。

昼はまた正房さんと合流して今度はイタリアンのランチ。東京と変わらぬ美味。
正房さんいわく、昔ニカさんの両親にすごくお世話になったからこんな事は当たり前、だそうですが母まで込みで最初から最後まで色々とお世話になり、本当にありがとうございました。という事で、今回はバンコクでの屋台めぐりの食事はあきらめようね、ニカさん。

バンコク発は深夜便なので夕方までバンコク市内を歩く最後のチャンス!だったのだけれど、目茶暑い。
冷房のガンガンに効いたデパートを覗いた後街に出ると、逆にエアコンの室外機の熱風やら排ガスやら、刺すような太陽の直射熱やらでクラクラしてきた。
さすがに疲れを感じて不完全燃焼ながらもホテルに戻ってひと休み。
バンコク発22:15、成田着7月7日/06:15(時差2時間)で無事到着。

成田からのリムジンバスは、私は母を新宿経由で飯田行きのバスに乗せてから、ニカさんは荷物が重たいので立川行きに分かれて乗る。しかし、母を見送ってから青梅線の自宅の最寄りの駅に戻るとぴったりとニカさんと合流。
つくづく日本は狭いなあ。

最後に夫ニカ様

今回の旅は母を一緒に連れて行ってくれて、無事に楽しい思い出をたくさん作ってくれてどうもありがとう。
母は私と同じ性格だから1回の旅を、行く前に楽しんで、旅行中楽しんで、帰って来てからまたしみじみ味わっていると思う。
ふたりともとびきりお得な性格なのだ。
でも、お土産買うのに付き合わされたかわりに、屋台の食べ歩きやちょっと危険な下町散策はできなかったよね。
母は次はカナダに行きたいなんて甘えているけど、次回はふたりでゆっくり旅行する事にいたしましょう。
次回の行き先は完全に白紙。これから次第でどんな絵でも描ける。
今はそんな状態が心地良い、ちょっとした放心状態。