お金の事情と創作活動

ジタバタしても始まらないけれど、コロナウィルス問題で仕事の先が見えないまま3ヶ月が経過しました。
やりかけの仕事は完了し、新規に始まる予定だったプロジェクトは止まったまま。関連企業は、ほとんど在宅勤務で実働は進まずにいます。
これまでの33年の歴史の中で仕事上の山谷は色々ありましたが、これほど先が真っ暗な谷は経験がありません。
こうしてエルグデザインが暮らしていられるのは、事務所が自宅敷地内にあるため経費があまりかからない事と、従業員がいない事。
こんな時代が来るとは予測できませんでしたが、身の丈にあった究極の小さな組織だった事が幸いしています。
かと言って無給状態が続くのも厳しいので、この度「個人事業者向けの持続化給付金」を申請しました。
これは課税対象ですので、年度内に収入があれば税金として返却する事になります。
来年も、税金を払う立場になれますように!

こんな時でも、何らかの創造的な進歩が欲しいので今週も描いています。
エルグデザインの事務所は、今や自由工房と化しました。

ニカさんの今週の作品2点は「左:九份の夜景リベンジ」と「右:九份雨の雑踏」。
「リベンジは、まさに先週のリベンジです。
爽やかに仕上がった代わりに雨天で無くなってしまってまた反省。
雑踏の方は、九份の空気は表現できたと思います。くれぐれも鬱積はしていませんので、ご安心ください。」(ニカさん談)

私の作品は「笑う二条城」です。
「陽を浴びた明るい和のイメージ」を表現したくて、和服で笑顔の女性と、猫侍に出てきた白猫の玉之丞に登場願いました。

二階堂美子 水彩画

モチーフは、それぞれ旅先の思い出写真からです。

意に反して予定より早い半リタイア生活になっていますが、創作活動をしていると、今日も無駄ではなかったと思えて救われる気がします。

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コメント

  1. カネゴン より:

    今回のニカさんの絵は明るくなったね~
    こんな時代だもの、そうこなくっちゃ!
    この街の風景、台湾ならもしかしたら今は少しは回復してるかもしれないけど、
    きっとゴーストタウンだったんろうね。
    京都の街も、はやくこうやって歩きたいよ。

    仕事は色々大変だね。
    でも年金をもらえる年齢になっていて良かったね。
    これがまだ40代だったら、もっともっと大変だったと思うよ。
    申請が早く通ると良いね。
    役所も現場の人は大変だと思うけど、上がもっとちゃんとしないとね。

  2. ヨシコ より:

    >カネゴン
    ニカさんは、今回もカネゴンのコメントを楽しみにしていたんだよ。(*^^*) 
    一般的な正直な評価としてね。( ゜ー´)b

    もう3ヶ月近く、バスにも乗っていないし、外食もしていないよ。
    本当に、どこへでも自由に旅できる日が待ち遠しいよね。

    ニカさんの年金は、この4月に初めてそれらしきものをいただいたけれど
    一回のスーパーのお買い物で消えてしまう金額だよ。(▼▼#)
    とても暮らしていけません。
    10万円の給付もまだ連絡もないし…、
    せっかくお金をかけて構築しようとしていたマイナンバー制度、
    全然役に立っていない感が半端じゃないわ。

  3. アトム より:

    個人の工業デザイン事務所が成立しているだけで凄いことだと思います
    固定費が少なく、活動しなければ経費も最小限で抑えられるというのは
    厳しい状況の中で幸いでしたね
    今回は終息しても不況は長引きそうだけど、上手く五輪をきっかけに上向くと良いね

    スケッチはニカさんの絵
    2点とも迷いなく気持ち良いです
    九份雨の雑踏は以前ヨシコさんも描いていたので比べてみると面白かった
    ヨシコさんの絵
    今回はパースがバチっと力強く決まりましたね~
    欄干の影を消失点方向のタッチにしたのがちょっと惜しいと思うけど
    合成構図の違和感が全く無いし、乾いた空気感もいいなあ

  4. ヨシコ より:

    >アトムさん
    我ながら、30年以上も続いたのは奇跡的だと思いますので
    支えていただいた方々には感謝しかありません。
    今回のコロナショックの場合は、日本の製造業自体が生き残るのに厳しい時代が続くと思います。
    先ずは製造業に生き残っていただく事ですね。デザインはその次かも。
    オリンピック…、一年後にできるのでしょうか…。

    スケッチについても、よく観察してくれてありがとうございます!
    以前の私の九份の絵と比較していただいたのですね。
    今回はあえて並べて比較しませんでした。
    争いの元は避けるべし!v(^-^;)..

  5. 直子 より:

    そうなんだ~としみじみ。
    そういうことって考えてみたこともなくて考えさせられました。
    我が家は勤め人だし、息子の会社も精米機を作るという職種のせいか、コロナの影響はほぼなかったから、世間はそうなんだと改めて自分の無知を思い知らされました。
    こっちは緊急事態が解除になって昨日は街中はすごく混雑していたみたい。
    2週間後に感染者が増大しないことを祈っています。

    今日の絵のニカさんの1枚目の写真。
    天竜峡にこんな風景のホテルがあったなあって思いだしたよ。
    下は天竜川だったけどね。
    ふたりとも本当に絵が上手でその才能うらやましいよ。

  6. ヨシコ より:

    >ナオチャ
    3人息子さんがいて、誰もコロナショックの
    影響を受けていないのは奇跡的!
    ナオチャの仕事も含めて、ラッキーだね。

    東京方面はまだ緊急事態宣言が解除されて
    いないし、当分はなるようにしかならないわ。
    でも2人とも楽天的だから
    意外に楽しく暮らしているよ。
    遊び癖がついちゃいそうでまずいかも。

    確かにこの風景は天竜峡のホテルの風景に
    似ているね!
    懐かしいなぁ。