2007年5月24日

母のヘアーウィッグ

休日の早朝、長野の実家の母から電話で起こされた。
早朝の電話は不吉の前兆のようで嫌なものだ。不安な気持ちで話を聞いてみると、「これから4日ほど、予定が空いているので遊びに行っても良い?」という能天気なお電話。
この電話を朝の7時前にして、その日のお昼過ぎには東京に着いている72歳の母ってすごいと思う。
そもそも毎日が、畑だ、ハーモニカだ、墨絵だ、同窓会の幹事だ、コーラスだと家にいたためしがない。
夫亡き後、思いっきり自由を楽しめるなんて理想の未亡人像である。

そんな母と久々に立川の街を歩いていて、目についたのがヘアーウィッグコーナー。
もちろん好奇心のみで買う気もないのに、立ち寄って係のお姉さんに着けてもらう事になった。
所が、着けてみてびっくり!そこにいるのはすっかり若返った母なのだ。
私が近くで見ても地肌は自然に透けて見えるし、自分の髪との境目も全然わからない。
髪のトップのボリュームがこんなに人の年齢のイメージを変えてみせるのか...。...開眼...。
いつのまにか、ただのヒヤカシが本気の客に変身して目つきが変わっている似た者親子なのであった。

結局1時間ほど粘った後、お金なんてお墓まで持って行けないんだから自分のために使っちゃお!と購入を決定。
その後の母はウィッグを着ける事で、益々オシャレが楽しくなったとルンルンお婆さま状態。
つくづく、人を幸せにする商品ってあるんだなあと思う。

女性とはそんなささいな事で幸せになれる生き物なのだ。

しかし男性は薄毛ならきっぱりとそのままの自然体のままの方が潔い。
性差別と言われようが、男性とはそういうものなのだと女性の私は思う。
男性用の抜け毛やカツラのCMを見るたびに「自分たちの利益のために
薄毛を恥ずかしい事のような意識を社会に植え付けるのは犯罪に等しいのではないか!」とニガニガしい思いでいるのだ。そんなマヤカシに左右されてはいけない。

ちなみに、このウィッグをニカさんが着けてみたら、ヨン様には成りきれないあやしいおっさん。
私が着けてみたら立派なおばさんになりました。

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