2008年2月29日

正しいデザインのお仕事

今回のエルグデザインのお仕事は、近所の小さな企業からの依頼で福祉用昇降テーブルのデザイン。
試作品はあるのだけれど、ビスやガススプリングや金属パイプがむき出しで、溶接も無骨。色々な方からデザインが悪いと言われてしまった社長の、なんとかしたい!とのお気持ちから依頼を受けました。

予算は最小、もちろん成型品は使えない。板金と、DIYショップで売っている素材を使ってのデザインしかできません。

そこでニカさんは、ネット上で使えそうな素材をピックアップしたり、近所のDIYショップに行って、素材を調達。
構造を詰めて、ユーザー側の充分な使い勝手を確保した他の余分な所は整理しました。
事前には実際に使われる福祉関係者からのご意見も伺って参考にさせていただいています。

結果として、試作品の段階よりコストを下げて、暖かみのある木の天板を使い、重量も軽くし、ビスも見えない位置に移動し、無駄な凹凸は構造上必要な部分に埋め込み、すっきり整えたデザインを3Dデータでご提案しました。

社長には随分と喜んでいただいたようです。

こういうデザインのまとめ方があるんだ!と私は目から鱗の気分です。
依頼側の要望を受け入れ、その中で最善のデザインをして喜んでいただく。
これこそ正しいデザイナーのお仕事なんじゃないか!と感じています。
長い経験があってこそできる仕事だし、この年になってからこそのやりがいのある仕事です。

世の中には高額デザイン料を請求してろくな仕事をしないインチキデザイナーがはびこって、かなり企業のひんしゅくを買ってしまった事実もあるようで、残念です。
デザイナーっていう商売は怪しげな如何わしいイメージばかりではありません!
いっそエルグデザインから、正直デザイン、に名前変えてみようかなあ。
なんかよけいに、インチキくさいよなあ...。

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