(株)相馬光学:MILZIT

■スマートフォン対応の蛍光顕微鏡:MILZITです。
デザイン・使い勝手・2色のカラーも、ご好評をいただいています。
機能試作機から、デザインされた製品化までの開発の流れについてご紹介します。
エルグデザイン ワーク

■機能試作機
菌根菌(菌根を作って植物と共生する菌類)を研究するために開発されました。
「機能試作」が完成したタイミングで、デザイン導入のご相談を受けました。
[確認ポイント]
■ Q:誰が使う? Ans:理学系の学生、研究者(女性ユーザーも多い)
■ Q:製品の使われ方は? Ans:スマートフォンを用いた蛍光画像の取得
■ Q:製品の使われる環境は? Ans:研究室、畑、山などのフィールドワーク

[製品コンセプト]
製品のポイントは、他社の蛍光顕微鏡と比較して極めて「小型」である事です。
試作品を検証してみると、片手で持てる形状になる事に気付き、商品コンセプトは、「片手で持てる蛍光顕微鏡」としました。

[デザインアプローチ]
製品の素材は、ほとんどがアルミを使用しており、加工方法は板金で、外観変更の自由度が少ない製品です。しかも極めて機能的に設計されているため、デザインのアプローチに苦慮しました。
前出の「片手で持てる」というコンセプトを引き出した事で、コンパクトで軽快に見える方向性を掴むことができました。
機能を損なわず無駄な部分を削る事で、スタイリッシュな形状が自然に現れるだろう、と経験的に確信がありました。

■決定した提案デザイン(CG)
片手で持てるステージ形状とアルミの染色(アルマイト処理)で特徴を出しました。
サンプルを乗せるステージの簡略化と、レンズカバーを設ける事で、一層シンプルな構造になりました。
エルグデザイン ワーク


■デザインをペーパーモデルで具現化し、サイズ、持ち具合などの確認を行いました。

エルグデザイン ワーク

■製品
顕微鏡で拡大した画像がスマホの画面に表示され、画像も取り込めます。
エルグデザイン ワーク
■MILZIT(ミルジット)というネーミングもエルグデザインによるもので、「ジ~ッと見る」をアナグラム的に並び替えて作った造語です。
打合せの時に、関係者が試作品のレンズを覗き込んでいる姿から発想しました。
「アイディアは現場に有る」といつも感じます。

■この製品をデザインするに当り、「菌根菌」について知る事になりました。
詳細は割愛しますが、「菌根菌」をコントロールする事が日本の農業が抱える深刻な問題を解決する手段にもなり得る事を知りました。
MILZITが、日本の農業を改善する事に期待します。
又、新しいビジネスソリューションに展開される事にも期待してます。


エルグデザイン二階堂隆のデザインワーク

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