台湾/基隆(キールン)停泊

このクルーズを予約したのは1年前の今頃。
その年の秋のクルーズを探したところ満席で予約できず、早期割引にも惹かれて1年先の旅を予約しました。

その時は1年先の自分達も世界情勢も、未来はあまりにも未知数に感じました。
母が倒れた時は、キャンセルやむなしか、と覚悟しましたが幸運にも回復に向かってくれました。

外国籍の船は必ずどこか外国の港に停泊しなくてはならないそうで、乗船には半年先まで有効のパスポートが必要です。
今回のクルーズで寄港する外国は台湾。
台湾での寄港先は基隆と花蓮2箇所の予定でしたが、台湾地震の影響で花蓮には寄港できず、基隆に一泊で停泊となるという変更がありました。

基隆は台湾の北西にある港町。
船を降りるとさすがに蒸し暑く、少し歩くだけで汗だくです。


繁華街は少々雑然とした感じ。日本の昭和がそのまま古くなって残っている感じです。
とにかくバイクが多い!


危険な香りのする路地にも、バイクだけが不思議なくらい整然と並んでいました。


商店街の歩道は段差が多く、足元に気をつけて歩かないといけません。
しかし、足元に気をつけると否が応でも目に入るのが、路上の虫Gの亡骸。
その数はゆうに3桁はありました。


意外に多くの貴金属店があり、その横には亀の子束子の雑貨屋さんというのも基隆の風景です。


日本と同じように、街中には突然荘厳な寺院が姿を表します。



ここからは胃袋のお話です。

街にはいたる所に食品を売る小さなお店があり、怪しげでパワフルな食材が並んでいます。
1台湾元は約5円。
右のお弁当は美味しそうでしたが、高級弁当のようです。


コンビニもたくさん見かけました。
商品は、日本と同じような品が並んでいました。


黄色い提灯が目印の、ここが基隆の廟口夜市。
夜市と言っても昼から深夜まで賑わっています。


吹きさらしの店内は、どこも料理の熱気と人々の熱気で一段とムンムンしてます。


この夜市は、お店が番号で呼ばれています。
有名な31番のお店(天一香 肉羹順)で、名物ルーロー飯をいただいてみました。

オレンジ色のお皿のルーロー飯は、思ったより小盛り(小さなお茶碗一杯分)で八角などの香辛料が効いた食べやすいお味でした。
ルーロー飯が25元、肉スープが50元。
ルーロー飯2つと肉スープ1杯で、100元(500円)でした。



翌日の昼に立ち寄ったのは、長脚麺食。

麻醤麺が想像と違うので苦笑いのニカさん。
私は湯麺をオーダーしました。
どちらもシンプルな麺でしたが、お味は見た目以上の美味しさでした。

小銭が余っても仕方ないので、ニカさんがチップを渡そうとしたらお店のおばちゃんは受け取りませんでした。

台湾人は、とても正直で誠実な商売をしていると感心しました。

しかし、とにかく蒸し暑い!

快適な世界から放り出された身には堪えるので早々に船に戻ります。

基隆という別世界から、クルーズ船という別世界へワープする通路がこちらです。

基隆の街とクルーズ船は、全く対照的な世界でした。

そんな世界を行き来できるもクルーズ船の魅力かもしれません。

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コメント

  1. 直子 より:

    へえ〜。
    一度船を降りるんだね。
    そんな決まりがあるのかぁ。
    確かに一年先のことなんて読めないからおばさんが倒れた時はびっくりしただろうね。
    でも無事に行けて本当に良かったわ。
    私には経験できないことだけど、よっちゃの記事でいくつもの知らないことを知ることができて良かったわ。
    続きを楽しみにしているよ。
    そういえば台湾には前の会社の社員旅行で行ったことがあるよ。
    今思い出した。
    いろんな匂いが強烈だったような記憶があるなぁ。

    • ヨシコ より:

      >ナオチャ
      船は降りても降りなくても良いのよ。
      でもせっかくの外国なので降りて違う世界が見られて良かったよ。
      元々は1年先のことなんて決めたくない性格だし、
      体調不良やら事故やら何があるかわからないので無事に船に乗るまで緊張しちゃったよ。

      ナオチャも台湾に行ったことがあるんだね。
      社員旅行とは…、なんて贅沢な会社だったんだ!
      確かに香辛料の匂いがきついけど、
      匂いの記憶も風景にプラスされて一層強く思い出に残るよね。

  2. カネゴン より:

    台湾の地震があったのって1年位前だけれど、まだ影響があるんだね。
    花蓮に行けばまた違う台湾が見られたんだろうけど、ちょっと残念だったね。
    それでも基隆って、いかにもアジアって感じで面白いね。
    夜市の通りのファミマの看板がミスマッチだけれど、これが普通の人々の生活なんだよね。
    台北に近い場所みたいだけれど、バイクの様子なんて以前行ったベトナムに似てるよ。
    台北に行くオプショナルツアーなんかもあったの?
    クルーズで美味しい食事が出ても、やっぱりこういう地元の食事は外せないよね。
    ニカさんの嬉しそうな顔は「こっちのほうが旨い」って言っているように見えるよ。

    ところでパスポートって、どこで見せるの?
    空港みたいにイミグレーションがあるの?

    • ヨシコ より:

      >カネゴン
      台北に行くツアーもあったけど、台北や九分は以前行ったことがあるし、
      クルーズのオプショナルツアーは少々高額だったので、今回は基隆の散策だけにしたよ。
      こ綺麗な台北より、インパクトがあったかも。
      ベトナムにも行ってみたいなぁ。

      そうそう、クルーズのお食事も良いけど、こういうジャンクなものが食べたくなって
      それがまた美味しいのよね。

      船によってシステムが違うと思うけど
      パスポートは、乗船する時に預けてしまうの。
      その代わりパスポートのコピーに台湾入国のハンコを押したものが配られて、
      下船する時はそれを必ず持ち歩くように言われたよ。
      でも基隆では一度もコピーを見せろとは言われなかったし
      入国には全然時間はかからなかった。
      ただし、手荷物と身体検査は毎回どこでも慎重に行われたよ。
      パスポートは、下船する2日前にお部屋係から直接返してもらって一安心。

  3. アトム より:

    そうかあ、予約するなら1年先なんですね。
    航空会社、例えば中国南方航空を使うなら中国内の空港を経由しなきゃダメというのはあるけど
    英国籍のプリンセス号だから英国領へ行くというわけではないんですね。
    この時期の台湾はたしかに蒸すね。
    最後に台湾に行ってから10年、何も変わってないけど懐かしいです。
    蒸し暑いところで、そろそろ屋上プールに水着でドボン!の紹介が見たいですね。

    • ヨシコ より:

      >アトムさん
      クルーズは人気のようですね。
      ただし早割もあるけど、キャンセルで直前に売り出すチケットもあるみたい。
      お好みのクルーズをするには長い目で計画立てる方が良さそうです。

      英国籍でも英国領まで行っていたら、十日では回りきれないかな。
      なのでどうしても近場の韓国か台湾に寄港するようです。
      アトムさんの台湾はお仕事ですか?
      出張で色々な海外を巡れたのは、羨ましい!
      (大変なことも多かったでしょうが…)

      プールは…、…また後で。期待しないでください。