クルーズの夢と現実(パーティとショー)

クルーズ中には、歓迎セレモニーやフォーマルナイトがあります。
日本人が、クルーズで一番敷居が高いと感じるのはフォーマルナイトかもしれません。

乗船した日、まだ横浜港に停泊中に歓迎の鏡割りセレモニーが行われ、部屋に荷物も届かない中でしたが浮き立つ気分でのぞいてみました。
日本語と英語でのセレモニーは、あまり経験のないテンションの高さです。

「樽酒が振る舞われるみたい!」と期待したのですが、どんどん群がる乗客全てに行き渡るわけもなく、私たちは諦めて賑わいを遠目で見ながらその場を後にしたのでした。


乗船二日目の夜は、最初のフォーマルナイトです。
ドレスコードは「フォーマル」とキッパリ指定されていたので、少し緊張して出かけました。

オープニングの様子を少しだけご覧ください。

中央にシャンパンタワーが積まれ、これから素敵なパーティーが始まる予感です。


次々に正装したクルーの責任者たちが紹介され、拍手で迎えられます。
最後に登場した船長さんからは、乗客への感謝と挨拶がありました。


気になる服装ですが、女性はイブニングドレスや豪華なお着物や民族衣装、男性ではタキシードの正装の方もいれば、画面右の「よりによって、一番目立つ場所になぜ?」というような服装で最初から最後まで陣取っている女性もいらっしゃいました。

多くは、女性はキレイ目のワンピースにショール、男性はスーツにネクタイ姿だったように思います。

普段着の人が迫害されることはなかったので、結局は自分で楽しめれば良いということなのかもしれません。


私たちの服装は、お金をかけるところでもなし、荷物も少ない方が良し。ということで、あるものでなんとか都合をつけました。

ニカさんは夏用の軽いジャケットに、数十年ぶりにネクタイを締めました。
私は20年くらい前に3000円くらいで購入してインナーにしていたノースリーブに、40年以上昔の黒のロングスカート(当然、ウエストは自力で大幅に改造しました)。



話はパーティーに戻ります。
クルーの紹介の後、ついにシャンパンタワーにシャンパンが注がれて振る舞われる!のかと思ったら、ここから延々30分以上、プロのカメラマンによる100名以上の乗客が次々にシャンパンタワーにシャンパンを注ぐ記念写真の撮影が続きました。

私たちは写真撮影してもらう気もなく、ただボーッと見ているだけで「何かなぁ…」という感じ。

ザワザワの中、大勢の乗客が写真撮影のために少しずつ注いだシャンパンタワーは、なんとなく汚く感じられ、私たちはまたもやその場を後にしたのでした。


こちらは乗船8日目のフォーマルナイトの私です。
こちらも前と同じく、昔のノースリーブに黒のロングスカート。

特段ゴージャスではありませんが、ドレスコードは単にレストランのディナー用でした。
舞踏会やパーティーがあるわけでもないのであまり気張らなくて正解だったかな。

ただ、イブニングドレスの女性も多いのに船内は寒くて凍えます。
私もノースリーブでは耐えられずショールが必須でした。
台湾や沖縄をイメージして、もう真夏だ!というイメージで参加したのは失敗でした。

このクルーズでショックだった出来事があります。
前出のパーティで挨拶してくれた優しそうな船長さんが、パーティの翌々日未明、突然ご病気のため亡くなられたとの放送があり船内は沈痛な雰囲気に包まれました。

あの華やかな世界でも、死は避けられない。
生きているうちに楽しみましょう。


続いては、クルーズの華の一つ、毎日いたる所で行われているショーです。

毎夜、部屋に戻ると、ドアに翌日のお知らせのパターが挟まれています。

パターには翌日のイベントや食事についてのお知らせが満載です。
前日の夜になって、やっと翌日の計画が立てられるとも言えます。

そこには数多くのイベントが掲載されていますが、とても全ては回りきれません。

以下は、楽しんだショーの一部です。
コンサート、イメージ一新のバルーンショー、マジックショー(ここはニカさんも参加しました)、なぜか落語、ギターやピアノの弾き語り、ミュージカルなど様々でした。


だいたい毎晩10時くらいまでショーを楽しんで、その後バーラウンジで少し気持ちを落ち着けてから部屋へ戻るという生活でした。

青梅で暮らす日々なら、都心でショーなど楽しんだら帰宅は終電です。

5分で部屋に戻れる 夜遊び。
これもクルーズで味わった贅沢でした。

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コメント

  1. カネゴン より:

    ニカさんのネクタイとヨシコちゃんのノースリーブの柄の雰囲気が似ていて、凄く素敵よ。
    ヨシコちゃん、ほんとのマダムだわ。
    シャンパンタワーってホストクラブのイメージしかなかったけれど、こんな雰囲気でやるとセレブなのね。ほんと右の人、邪魔!
    こういうのって、タイミングが大事よね。せっかくなのにダラダラやられちゃ、せっかくの気分も台無しになっちゃうよね。
    この恰幅の良い方が亡くなった船長さんなの?
    船長だから報告しなきゃいけないのかもしれないけれど、旅の途中で報告というのも微妙だね。

    乗客って2000人くらいいるんでしょう? これらのショーを見るのに予約はいるの?
    きっとどれも楽しいショーなんでしょうけど、夕食後のショーだとオスカネは絶対寝ちゃうだろうな…

    移動の無い船の旅って疲れなくて良いな…って思ってたけど、最後のニカさんの写真は、食べ疲れ、飲み疲れ、遊び疲れてボ~~っとしているように見えるよ。
    それでも何もしないで、あとは寝るだけって最高の贅沢だよね。

    • ヨシコ より:

      >カネゴン
      ニカさんのこのネクタイ、派手すぎて今まで一度も締めたことが無かったかもですが、
      やっと有効利用できました。
      私の方は、なるべく荷物を少なくしつつ、あるものの中でなんとかコーディネートするのも楽しかったよ。

      シャンパンタワーって実物は初めて見たけど、上からどんどん注いで、グラスから溢れて
      もったいないような、あまり気持ちの良いものではなかったよ。

      そうそう、その方が船長さん。
      船生活はどうしても運動不足になるのか、年配の責任者たちは割と恰幅の良い方が多かった。
      それも突然の病気に関係しているかも。
      船長の交代は責任問題だから、乗客に知らせるのも当然かとも思うけど
      翌日黙祷の船内放送があった時は、ちょっとそこまでは?と感じたよ。

      ショーは大きなシアターから小さなラウンジまで様々な所で開催されていたよ。
      どこも予約は不要だよ。
      大きなシアターは人気だから、良い席を取るために30分くらい前には行くようにしていたよ。
      夜遅くなったら、朝ゆっくり眠れば大丈夫!
      結構朝の10時くらいに朝食を食べている人たちも多くいたよ。
        
      カネゴンのニカさんへの観察眼は大当たり!
      二人ともこんなに遅くまで遊ぶのが久しぶりだったのでヨレヨレ状態よ。

      でも中々できない経験だけに、面白かったよ。

  2. アトム より:

    外見のみならず振る舞いも含めてパーティーのドレスコードは敷居が高いですよね。
    入口で黒服がチェックするかと思えば結構緩かったんだ。とはいえTPOは大事だよね~
    華やかな部分と現実裏話が混じって、未経験者にはとても楽しく勉強になります。
    この客船は外国籍だと思いますがチップ制ですか?
    ノーメガネの美子さん、雰囲気に馴染んでいい感じですよ。

    • ヨシコ より:

      >アトムさん
      やっぱり、大人ですから。
      贅沢でなくても、それなりにTPOに合わせた服装や振る舞いができる大人でいたいと思いますよね。

      フォーマルのドレスコードはレストランのみ。
      ビュッフェやバーは普段着でOKです。

      チップは日本人には面倒に感じますよね。
      私たちはプリンセスプラスを契約したので、全てチップは不要なところも楽でした。
      ただし、契約しない場合はチップが請求されます。
      プリンセスプラスは、Wi-Fi付き、チップ不要、などのサービスがありますが
      アルコール付き、なところがアトムさんには微妙ですね。

      最初のフォーマルの時は何も考えずにカジュアルなメガネのままだったので
      二度目は外してみました。
      気がついてくれて、ありがと〜!

      このブログを読んで、アトム家もクルーズ体験してくれると良いな。

  3. 直子 より:

    うわあ、すごいなあ。
    まるで映画を見ているみたいだ。
    さすがにフォーマルもセンスがいいね。
    あるもので代用したなんて信じられないわ。
    それにしても随分と荷物を持って行ったんだろうなあ。
    10日間もだもんね。
    しかし船長さんの突然の訃報はショックだよね。

    まだ二日目なんだよね。
    これからどんな催しが出てくるのか想像がつかない分とっても楽しみだよ。

    • ヨシコ より:

      >ナオチャ
      センスが良いなんて褒めてくれて嬉しいな。
      昔買った安いノースリーブでも、なんとか形になったかなぁ。

      比較にならないほどのすごいドレスやお着物の人もたくさんいたけどね。
      着物だけでも、相当の荷物だし、着るのも時間がかかるし、あの気合いはすごいわ。

      クルーズやリゾートで楽しんでいる中での訃報は、やっぱりショックだったよ。

      今回の旅ブログはテーマごとにまとめて書いているので、あと3回くらい付き合ってね。