G-SHOCK Ⅱ(2号)開発秘話

G-SHOCK 特集-6

立て続けになりますが、今回はG-SHOCK Ⅱ(2号)の開発ストーリーをご紹介します。 この機種は二階堂が1984年、イタリアからの帰国直後にデザインしたものです。

1-GSHOCK Ⅱの持つ意味について
当時はまだG-SHOCKはボチボチアメリカで売れ始めた頃で、このような長いブームが訪れるとは誰も予測していませんでした。 しかし初代の開発チーム3人には「一年に一機種は新しい機能を持ったG-SHOCKを開発しよう!」という意気込みがありました。 この「G-SHOCK Ⅱ」というロゴは開発チームのプライドの現れです。
その後G-SHOCKはヒットしますが、結果としてこの機種が初代開発チームの手による最後の製品となりました。

2-二色成形ボタンについて
新しいG-SHOCKを開発するにあたって、新しい付加価値を追加しようとメンバーが知恵を出し合った結果、「アウトドアでの使用を考えると防泥機能がふさわしいだろう」という結論に至りました。 その結果採用されたのがこの「二色成形ボタン」です。 ベゼルとボタンは一体で成形されています。当時としてはかなり高度な成形技術でした。

3-H型ツク棒について
 G-SHOCK Ⅱ号では、尾錠とツク棒も新規にデザインしました。 H型ツク棒は、バンドへのしっかりした固定感(食いつき感)を感じさせます。 この尾錠は現在も使用されています。

4-スクエア形状について
初期G-SHOCKはメタルケースの上からウレタンベゼルが覆う構造です。 初代G-SHOCKとG-SHOCK Ⅱ号とはメタルケースは共通です。 理由は初代のメタルケースの設計時、軽量化のため限界まで無駄な肉を削ぎ落としていたために、これ以上小さくできなかった事によるものです。 「いかにして初代からイメージを一新させるか」をデザインした結果がG-SHOCK Ⅱのスクエア形状です。

5-液晶セグメントについて
この液晶セグメントは、初代G-SHOCKの時に従来のセグメントではボリューム感が不足していたため、二階堂がG-SHOCKにふさわしくデザインし直したものです。 当時はパソコンはありませんでしたので、セグメントのデザインは手書きの図面から版下を起こしていました。大変に手間のかかる作業だったのです。 初代G-SHOCKはGマーク受賞はなりませんでしたが この機種は1985年のグッドデザイン賞を受賞しています。

G-SHOCKは二階堂隆がデザインしました

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