カテーテル アブレーション

少々長くなりますが、この度経験した手術入院の記録を残しておきます。

昨年八月の暑い中、庭仕事をした夜に最初の心拍異常を感じ、夜になると咳が出て30分くらいの心拍異常を自覚する日が一週間ほど続きました。
さすがに気になりオムロン心拍計でデータを取り、病院で診察を受けた結果「心房細動」と診断されました。

まさか心臓が弱っていたなんて…。意外な所が故障してしまったものです。

心房細動で急変する危険は無いそうですが、心臓に溜まった血液で脳梗塞を起こすリスクがあるため、9月から血をサラサラにする薬を飲んでいます。
発作を抑える薬も飲んでいますが、やはり月に2〜3回程度心拍異常を起こします。
根治を目指すには、カテーテルアブレーションと言う手術を受ける必要があります。
これはカテーテルを太モモの付け根から血管を通して心臓に挿入し、異常な動きを止めるため心臓に火傷させるという手術。
そう聞くと恐ろしいですが、身体に小さな穴を二つ開けるだけで、身体への負担は少ないらしいです。
コロナ禍での問題が多々ありましたが、月曜日から2泊3日で入院し手術を受けて来ました。感染防止のため、当然付き添いも面会も禁止です。
病院の院内感染が拡大し、私の退院した日からは新規入院が停止されるという非常事態の中での駆け込みセーフでした。


入院当日の朝、手術前の説明の最後に、先生から「最悪は命の危険もあります。今なら中止も可能です。」と告知された時は、ニカさんと顔を見合わせて一瞬動揺しましたが、考えてみれば命の危険なんて車の運転など日常どこにでも転がっている事、勇気を出して決行です。

9時頃病室に入り、手術着に着替え、人生初点滴と、初尿管をつけられると、すっかり病人になりました。

手術は午後1時半に始まり、3時間ほどかかりました。
当の本人は眠っているだけで、楽なもの。不安も痛みも記憶に残っていません。

手術室で名前を呼ばれて目が覚めて、ニカさんに電話で報告してくれている先生から電話を受け取り、ボ〜ッとしながら(内容は覚えていませんが)話しをしたのが術後の記憶です。

1番辛かったのは術後7時間もの間、仰向けに寝たまま絶対に胴体と足を動かせない事。
朝から絶食しているので、1日ぶりとなる夕食は、仰向けのまま手づかみで頂きます。
4時間を超える頃から、背中と腰の痛みで身体が壊れそうになります。
夜の11時半に先生が圧迫止血を外してくれた時には本当に嬉しかったですが、動きたくても身体がこわばってしばらく動けません。

しかし、翌日からは点滴などの管が午前中に外され、比較的自由に動けるまで回復できました。

それにしても年末の大腸内視鏡ポリープ切除に続いて、最近私の身体には色々な器具が入って、身体に負担をかけずに修理してくれています。
もはやミクロの決死隊!

これも医療関係者の弛まぬ努力と患者さんの協力の歴史のおかげです。
主治医の先生には、とても丁寧なインフォームドコンセントと治療を行ってくれた事に感謝です。
同じ病気の先輩カネゴン家からの事前情報は貴重でしたし、
紹介してくれたオムロンの心電計のおかげで、早期発見もできました。
今回初めて知りましたが、日本の医療保険の限度額制度はすごくありがたいです。
大変な事もありますが、良い時代に生きていると感謝します。

入院から3日目は午前中に退院でき、途中食材を買い物して帰り、たまった洗濯と片付けをして、散歩で2日ご無沙汰した犬や猫たちにも挨拶して…、と、退院と同時に全く普通の日常に戻れました。
昨日までの事なのに、今ではあの丸二日間が幻だったように感じるくらいです。

今年の目標「生き延びること」は、二つ目のハードルも超える事ができました。
最近の真っ赤な口紅も、ポリ袋シールドも、生きる方向へ気持ちを向けるためだったような気がします。

乾杯〜!したい気分ですが、また当分は禁酒です。

>ナオチャ
心配かけるので、母には内緒にしています。よろしくね!

最後に、3階だった病室の窓からの風景、和ませてくれた屋外庭園、味は今ひとつでしたが全て完食した食事、などなど記念の写真をアップします。

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コメント

  1. アトム より:

    突然の入院手術という話を聞いて驚いてましたが良くわかりました
    さすがデータを添えて診断を受けるところはデザイナーらしい
    心房細動は脳梗塞につながる危険な病気と聞くし短期入院で治療できて良かったですね
    ついでに心臓に生えている毛も数本抜いてもらえたでしょうか
    ところで、心房細動の自覚というのは心拍が震える感じ?感覚がバラバラな感じ?

  2. ヨシコ より:

    >アトムさん
    昨年お会いした時に、今回の手術の件をお話ししてましたよね。(*^^*)
    カネゴン家のカネコさんが偶然にも同じ病気で昨年手術されたので
    色々と事前情報をもらえて有り難かったです。
    オムロンの心電計も、カネゴン家から教えて貰いましたが、
    不整脈は自覚症状があった時にデータを残さないと意味ないので
    自宅で測れたのは助かりました。
    私の場合の心房細動の自覚症状は、心臓がプルプル早く動くのが感じられ、
    時々不規則さも感じました。
    実際に脈は早くなり、少し息苦しい感じもありました。

    心臓には珍しく生毛一本も生えていなかったと、先生が驚いていましたわ。

  3. アトム より:

    ごめんね
    カミさんは内容良く覚えてたよ
    自分は心筋動脈ステント入れる話や、自分の心筋梗塞痕だとかいろいろ話たんで
    年配者アルアル話の情報が混ざってしまった、暇忘症ですね(^^;

  4. ヨシコ より:

    >アトムさん
    いえいえ、ニカさんにも良くある事ですから。v(^-^;).. 
    どの家庭を思い浮かべても、こういう場合、
    女性の方がしっかりしている確率百%です。
    最近、病気や健康の内容が多くなってしまい
    いかがなものかとは思いつつ、現実を粛々と書いています。
    アトムさんも、早めの対処でお大事にしてくださいね。

  5. カネゴン より:

    その後体調はどう?
    とにかく無事に終わって良かったね~
    今回、コロナの中で何とか手術が間に合って良かったよ。
    病院は屋外庭園もあって、気がまぎれるようになってるんだね。
    それでも、やっぱり食事は…
    これが栄養的には一番良いはずなんだけどねぇ…
    でも退院して、ニカさんが美味しいものを作ってくれたでしょう。
    もう普通の生活で大丈夫でしょうが、まずは無理せずボチボチね。

  6. ヨシコ より:

    >カネゴン
    この度は、本当にお世話になりました。
    カネゴン夫からの情報はとてもためになったよ。
    おかげさまで体調はもう普通だけど、
    昨夜から少しですが内出血部が変色しました。
    カネゴン夫のお話を聞いていなければ、かなり焦って心臓に悪かったと思う。
    私は3階の病室の窓際だったから、3階にある屋上庭園が癒しになったよ。

    病院の食事は、本当に薄味で少量。
    あまりに少ないので、あまり美味しくなくても完食しちゃいました。
    でもあの薄味が理想の塩分というのは良い経験だったと思う。

    ニカさんが、カネゴン家に御礼の会食をご招待したいと言っているけど
    こんな時期なので、もう少し待ってね!

  7. 直子 より:

    そうだったんだね、そんな大変なことが。
    全然知らなくてごめんよ。
    おばさんとは毎日電話してたと思うけどその辺りはうまくごまかせたのかな。
    しかし心配かけるから親に内緒にするよっちゃは優しいなあ。
    でも私がよっちゃの立場でもそうすると思う。
    この年齢になってくるといろいろ出てくるよな。
    お互いに健康やケガにも気を付けながら無事で生き延びようぜ。
    いずれにしても結果オーライで本当に良かった(^_-)-☆
    それから母には内緒にしておくから安心してな。

  8. ヨシコ より:

    >ナオチャ
    これまで丈夫が取り柄だったのに、
    昨年末から色々と続いてしまったよ。
    これで厄落としができたと思う事にしよう。

    母は暇だし、自分の心配事はない代わりに
    無理矢理家族の心配事を探して心配するところがあるのよ。
    歳も歳だから、ショックを与えると危ないものね。
    電話は、入院前日に「明日は一日中外出するから電話できないよ」と伝えて
    手術翌日は、病院からいつものように電話したよ。
    お互い、いつの間には親より大人になったよね。
    後退しないように気をつけないとな。

    身体も色々出てくるけど、お互いに早めの対処で乗り切ろう!
    おばさんには、内緒にしつつ、よろしく伝えてね。