右手人差し指を刃物で切ってしまい、血が止まらずパニックになったところ、ニカさんがネットで止血法を調べて、手当てしてくれました。
余談ですが、足がつった時も、棘が刺さった時も、ニカさんはSOSコールですぐレスキューに来てくれます。
思い出すのは結婚当初。
私が腹痛でウンウン唸っている時、ボ〜〜っとつっ立ったまま見ているだけのニカさんに「この人との老後はどうなってしまうんだろう…」と一抹の不安を覚えたものですが、ここまで成長してくれた二階堂クン、ありがとう。
話は本題に戻りますが、ザックリ切った傷は、1日でほぼふさがり、2日経ったら新しい皮膚が下から盛り上がって来ました。
身体の衰えを感じることはあっても成長を感じることのない日々の中、傷を修復しようとする自身の生命力を目にして、ほっこり幸せな気持ちになりました。
昨日はなかった雑草が今日はどんどん育っているのも、それが生命力だと思えば少しは優しい気持ちで受け入れられるような気もします。(面倒なことには変わりありませんが…)

幸せについて、たまたま図書館で借りて読んでいた本です。
短いエッセイ集ですが、その中の一文を引用します。
小さな幸せは、たくさん集まるといつの間にかセーフティーネットになるのだと思う。
人生は決してどの段階になったから楽になるっていうものじゃない。いつでも理不尽でたいへんで思い通りにならなくて、切なくて苦しいものだと思う。
小さな幸せは、たくさん集まっても決して大きな幸せにはならない。
でも、ふっと人を救ったり、よく眠らせたり、他の人に伝染したりする。
それが最終的にはたまたまそこにあった網みたいに落ちてゆく本人を救うことがある。
なるほど。
今回の怪我は痛かったけど、ニカさんの手当てや治癒力の実感などの小さな幸せに救われたのかもしれません。