ウルル/カタ・ジュタ-その2

翌朝は、ウルルサンライズ鑑賞から始まります。 冬のこの地方はとても寒いので、防寒の準備万端で出発です。 朝、ホテルから渡されたディバックにはおにぎりの朝食が入っています。 到着後、陽が登らず寒い中、冷蔵庫の中で保存したようなボロボロの御飯を噛み締めます。 ささやかな救いは温かい粉末のお味噌汁。3切れのタクアンも貴重…。

120624-1.JPG

日本人は「日の出」というと、岩の上から太陽が登って来るのを想像しがちですが ウルルの日の出は、右の方から少しずつ陽が差して色が変化してゆくのを眺めます。 サンセットに比べると、少し地味なサンライズのウルルでした。

120624-2.JPG

ウルルに登るか、否かは決めかねていました。 アボリジニーの聖地であり、彼らは登る事を望んでいない事。 登山中の事故や急病で亡くなる観光客もいるとの事。 350mの高さに「高所恐怖症の人は危険です!」との注意に心が揺れます。 天気、風力、アボリジニーの行事、などで封鎖される事があるので ウルルに登れる確立は約半分だそうです。 「せっかく来たんだから、登山可能だったら登ってみよう!」 こうなったら運を天に任せます。 天気は良いので登れるかと思ったのですが、登山口の周りだけ強風でクローズです。 各国の言葉ではっきりと表示されています。 こういう時は、バスで移動してウルルの周りにあるウオーキングコースを ガイドさんの案内で散策してから、またここに戻って来ます。 開いていれば登るし、まだクローズなら 別のコースを歩いた後にまたここに戻って来ます。

120624-4.JPG

結局、3カ所のウオーキングコースを3時間ほどかけて回りました。 地図や標識はイメージを損なわないように配慮されていました。

120624-3.jpg

周りを散策したおかげで、遠目に見たウルルとは異なった表情が見られました。 水が流れ落ち、泉も有ります。アボリジニーの壁画も残っています。

120624-5.JPG 120624-6.JPG

意外なほど、変化と凹凸のある表情は近づいて初めて実感できます。

120624-7.JPG 120624-8.JPG 120624-9.JPG 120624-10.JPG 120624-11.JPG 120624-12.JPG

さあ、ラストチャンスです。登り口は開いているでしょうか!

2.JPG

誰も登っていません。まだクローズのようです。 それでも皆、登山口に未練たっぷりです。

4.JPG

中央の白くトゲトゲ見える線が、登山用の鎖です。 一旦登り始めると、往復で距離は3.2km、約2時間の行程です。 最初の10mの高さまでは、45°の急勾配もあるのにわざと鎖が有りません。 諦めるならこのうちに!という事らしいです。

1.JPG

ウルル登山には、水を1リットル持参しないと登れません。 残念ながらウルルには登れませんでしたが、乾いた土地をたくさん歩き喉はカラカラ。 水は必需品でした。

120624-15.JPG

皆、この場所でクローズの証拠写真を撮って帰ります。 「怖くて登れなかった訳じゃあないからね!」という証拠写真です!

5.JPG

心のどこかで、少し ホッ(^。^;) としつつ..。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. カネゴン より:

    へ~っ、ウルルって周りが全部ツルッとしてるかと思っていたら面白い形をしてるんだね。
    どうしてこんな物が出来たのか不思議だよね~。
    この鎖にしがみついて蟻のようにぞろぞろ登って行く人間の姿も見てみたかったよ。

  2. アトム より:

    やはり凄い迫力なんでしょうね~
    空が真っ青ですけど星とウルルの夜景も
    綺麗でしょうね

  3. ヨシコ>カネゴン より:

    意外にデコボコしてるでしょ?
    5億年前から始まった浸食のせい!だの
    表面に見える岩は一部のみで、
    下には6kmも埋まっている!だの
    あまりに規模が大きすぎる話だよね。
    この前日も翌日も山はクローズだったんだって。
    残念なんだけど、仕方ないね。

  4. ヨシコ>アトム より:

    長期キャンプしながら、ウルルの写真を撮っているカメラマンも多いらしいです。
    夜のウルルは、静寂すぎて孤独に満ちていそうです。
    アトムさんなら大丈夫かも!(^.^)v