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2003年1月24日

一本の電話から

長野の実家にいた頃は、お年取りやお正月には様々な行事や儀式があって、 一年の区切りを自覚できるシステムだったのだけれど、 元来信心深く無いせいで、お正月をおごそかな気持ちで過ごす事もなく、 気がつけばもう1月も後半かあ!

今年は始まった早々に意外な一本の電話が入った。

それはもう40年近く前、まだ幼い頃別れたままになっていた、 ひとつ違いのいとこ「アツヒロクン」(実は漢字を知らない...)

父の弟は大学野球の投手時代にせき髄に受けた球が元で身体をこわし、 若くして「アツヒロクン」を残して亡くなったのだけれど、 奥さんはその後再婚して連絡も途絶えたまま。
だから「アツヒロクン」はこのまま記憶の隅に埋もれたままで終わるのだと思っていた。

でも田舎の土地の問題で「アツヒロクン」を探す事となり、連絡がつき実家から私の連絡先を聞いて連絡をくれたのだ。

「アツヒロクン」は実の父の血筋の事をずっと知りたかったのに、 母親や新しい父親の手前、我慢していたとの事。
自分が父親になって一層本当の父方のルーツが知りたくなったって。

私にはずっと当り前に存在したふる里が「アツヒロクン」には空白だったのだ。 無いものは存在の不在が一層重く感じられるものね。

でも電話で話しを始めるとすぐに打ち解けてすっかり長電話になっちゃった。 幼い頃を知っているってこういうものかもしれないね。

「アツヒロクン」が田舎に遊びに来た時の白黒の古い写真が手許に2枚だけ残っている。
木魚でお参りする写真とスベリ台で遊ぶ幼い私達の写真。

まだ電話も各家になかった幼い頃、「さよなら」「バイバイ」と別れたまま、 次に話をする時はメールアドレスの交換をするような時代になっているなんてね。
まるでタイムマシンに乗かっちゃったみたいだね。

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